「総会近づく」
2008年 06月 04日
今週と来週は、泉教会の定例集会をすべて、休みとした。2週間、教会は活動を停止し、総会に向けて全力投球する。1810年以来、200年間で初めて、アメリカ以外でもたれる総会だ。できるだけのことはしたいと思う。
次の礼拝説教…使徒言行録13:1-3
アンティオキアで教会を生み出したのは、迫害が原因で不本意にも散らされた人々でした。その人たちが、散らされた先で伝道し、そこに教会をつくり、そしてその教会が、さらに次の新たな伝道のため神から召されていったのです。
迫害を逃れたアンティオキアの人たちは、もう嫌な目に遭わないで済む。苦労しなくてもよい。ようやく落ち着き所を得たと思った。しかし、教会がまだ整っていないのではないかと思うような時機にも、自分たちにとって大事な教師を次の働きのために送り出すのです。
こうして送り出されたサウロは、その後マケドニアに立ち、そこから当時の世界の中心地であったローマ、さらに西に向かってイスパニア(スぺイン)にまで、伝道の思いを広げていました。彼は、世界の中心地さえも相対化した視野を持っていたのです。これが、教会の姿でした。教会の思いは、人がここまでと言っている範囲よりもずっと先にあるのです。
アンティオキアの教会は、二人を、聖霊が告げたように「出発させた」(別訳「解放した」)。自分たちのところに(自分たちの思いの中に)、二人を閉じ込めておかなかった。二人を解放したのです! 何よりも、自分たちの思いをこそ、解放したということでしょう。
教会は、自分たちを、世界に向かって出発させるところなのです。2008年総会(GA)もまた、然り。この総会から私たちは、新しい視野を持って、出発するのです。その時を、今、迎える。