「牧師のSOS」
2008年 01月 21日
何が、深刻か。― いい加減な牧師は、いない。その牧師にストレスがかかると、牧師は背伸びする。過剰に動き出す。その時、助けを求めない。人からあなた疲れていない? ときかれても、大丈夫だ、と言う。
3校がリタイアした今年の箱根駅伝の話が引用された。ランナーは、タスキを繋ぐという使命があるから、どんなに不調でも、死んでも、走り続ける。自分からは決して走るのをやめない。よくやった、もういいよと監督が手をかけるまで、走り続ける。
心当たりがある。
教会に遣わされて最初の年、めまいで倒れた。頑張りすぎた。3日間、寝ても起きても、「世界中が」ぐるぐる回った。
数年後、中会議長に選ばれた。十二指腸潰瘍になった。
家族の暴力から逃れてきた人を、かくまうことになった。水が飲めなくなった。
夜中でも、かかってくる電話を受けた。眠さの中で不用意な言葉を言って、失敗した。
心の病を抱える人が訪ねてくれば、その通っている病院を訪ね、どう対応したらいいか聞いた。
別のストレスを感じた時は、電話に出ると、息が詰まって話すことができなくなった。この時ばかりは「心理ドック」というところの門を叩いた。数十万円かかった。今から思うと、過呼吸だった。
とにかく一生懸命だった。何とかしようと、「過剰に動き出す」 そのままだった。
もういいよ、君は十分やったんだよ、という声をカウンセリングの勉強会で聞いたとき、何かが崩れる音がした。力が抜けた時、過剰に反応してきたために痛んでいる自分を大事にするということが、分かった。そして、人の痛みが分かった。― 今から15年くらい前の話である。牧師になって30年、その半分は、SOSのサインが出続けていたのだ。良かった、背伸びすることから解放されて。昇華されて、今は、「東海道」を楽しんでいる。
潮田先生を師と仰ぎ、先生のブログを真似して、エキサイトブログで「牧師の日記」を(たった今)始めました。よろしくご指導をお願いします。
http://megumiboxy.exblog.jp/
おっと、リンクさせることができない σ(^_^) ので、読み取って、今開いているブラウザに載せて、開いてください。