「こういうつながりだったか」
2019年 02月 22日
ところで、お父さまは、安積得也と言います。私が大学生の時に知った教育者で、一つの詩が頭から離れずにいたのですが、安積得也と安積力也先生。お名前が、たまたま似ているのかな、ふと思いまして、調べてみたら、やはり「力也」先生のお父さまでありました。
私が覚えていた詩というのは、こういう詩です。「明日」という題です。
「はきだめに えんどう豆咲き
泥池から蓮の花が育つ
人皆に 美しき種子(たね)あり
明日何が咲くか」
このお父さまのほうは、戦前、岡山県や栃木県の県知事を務められ、戦後、感じるところがあって官職を辞し、民間の教育者となられました。よく聞く言葉では「未見の我」という言葉もまた、この人の言葉です。「まだ会ったことのない我」つまり、もう一人の私。人間、だれもの中に、自分の知らない自分が眠っている、という意味です。
今度、心を聴く市民ネットワークでは、講演会に、この方のご子息である力也先生をお招きすることになったわけです。かなりの骨太の教育者で、そうだったのかと思い、感慨ひとしおという思いが致します。