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「干支」

亥(い)」年の人はイノシシのように猪突猛進型の人だとか、「子(ね)」年の人はネズミのように蓄え心に長じてケチンボだとか言われます。この「干支(えと)」は、もともと生命の循環を意味する十干(じっかん)と、十二支(じゅうにし)とを組み合わせた、60年で一周する数え方であり、「干支」はその十干十二支という日の数え方に、あれこれ因縁が付けられて迷信化したものです。それで1872年(明治5年)に、政府がそれまでの太陰暦から太陽暦に切り替えた理由の一つは、事の善しあしは別にして紹介すると、迷信との悪縁を断つということでした。すなわち「日の善悪…妄誕無稽ニ属シ、人知ノ用達ヲ妨ゲルモノ」(太政官「改暦布告」)と言われています。
まして、今日、キリスト教徒、キリスト者がそのような迷信に惑わされていてはならないと思います。神が創造された「日」「月」「年」は、すべて良いのです。「神はお造りになったすべてのものを御覧になった。見よ、それは極めて良かった。」(創世記1:31) その年に生まれたから、そういう人間になる、ということはないのです。
いつの間にかハロウインが定着し、クリスマスが過ぎれば、初詣、節分、バレンタインデー、ひな祭り、などと続きます。結婚式はキリスト教、子どもが生まれれば神道でお宮参り、葬儀は仏教と、日本人は分別なく何でも採り入れますが、聖書には、こう書かれています。「ところで、あなたがたはかつて、神を知らずに、もともと神でない神々に奴隷として仕えていました。しかし、今は神を知っている、いや、むしろ神から知られているのに、なぜ、あの無力で頼りにならない支配する諸霊の下に逆戻りし、もう一度改めて奴隷として仕えようとしているのですか。あなたがたは、いろいろな日、月、時節、年などを守っています。あなたがたのために苦労したのは、無駄になったのではなかったかと、あなたがたのことが心配です。」(ガラテヤ4:8~11)年賀状に干支を描くという「遊び心」までは良いにしても、自分が採り入れているその理由、意味を、キリスト教徒は、しっかり信仰によって説明できるようでありたいと思います。


by rev_ushioda | 2019-01-03 12:50 | Comments(0)

横浜で牧会する牧師のブログです。


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