「結果オーライか」
2018年 09月 18日
「そろそろ、少し、家にかえろうか、ね。」
「う~ん・・・」(あれ?喜ぶんじゃなかったの?)
「車が高いんじゃないの?」(うん?そこなの?)
「まあね、片道5000円」
「帰んなくていいよ。」
そんな会話だった。どうやら、優しいスタッフがいる施設の生活がすっかり気に入ったようだ。今まで悩んできたことがうそのような展開となった。
これでよかったんだ。何か、ここまで引きずっていた荷物が解かれたような気がした。家には介護ベッドを自費で置いたままにしている。いらなくなりそうだ。
― 自宅介護の、あの模索しながらの3年間が、急に、何か急に遠い日々に感じた。
― 家に戻らないんだ、と思ったら、何か、さびしい気になった。おそらく息子にしかわからない、何という不思議な感覚だろう。
ところで、9月18日、百歳のお祝いがあった。
受け取っているこの書面は、何と、内閣総理大臣からだ。コメントを控えよう。母は、誰から贈られたにしても、本当にうれしそうだった。