「アジア青年交流会」
2017年 08月 01日
私たち、日本にあるカンバーランド長老教会(13教会)は、海外にある同じカンバーランド長老教会の教会との交流が活発です。特に、アジアにある諸教会との交流は、香港の教会との交流から始まりました。まだ中国に返還される前でした。1984年の総会で、香港のグレース・ユー姉が、中国返還を前にしてメッセージされましたが、その時、総会会場にいた私は、そのメッセージを録音し、翻訳して中会に紹介しました(『ぷれすびてり』№36)。そこにこういう言葉があります。
― 「私たちが、今日、香港に存在を与えられているゆえに見て行かなければならない役割(注:伝道)というものは、私たち、香港中会だけに与えられたものではありません。もし、教会の建物、計画、そして牧師がとりさられたならば、イエス・キリストの教会としての正しさが保たれるでしょうか。その時、総会の皆様は香港にある教会が応答的、預言者的勇気のあることを知るようになると思います。」
危機的な状況にあるけれども、伝道の門戸は大きく開かれていることを総会会場に訴える力強いメッセージでした。教会の交流というのは、仲よくする、ということに終わりません。力のある者が、ない者のために祈る、というのでもありません。上のメッセージは、危機に直面した香港の教会が「応答的、預言者的勇気のあることを(あなたが)知るようになる」と言っています。すると、祈りは目的をかなえる手段ではなく、祈りによって結ばれることそのものが目標なのだとわかります。祈り合うところに、キリストの体が、見えて来るのです。国を越え、神の国が見えて来るのです。それを確認できるようなアジア青年交流会(AYG)となればと願っています。