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「二重敬語」

最近、コンビニなどで店員から言われる言葉が変ではないかと言われます。たとえば、「一万円からお預かりいたします。」丁寧に言おうとするあまり、変な言い回しになった例です。これは、「一万円お預かりいたします」が正しいわけです。
二重敬語というものがあります。「ご覧になられる」は、「ご覧になる」という尊敬語に、もう一つの尊敬語「られる」が重なっています。「ご覧になる」が正しいのです。さらに役職名では、「○○部長様」という言い方は、二重敬語です。役職名そのものが敬称ですから、役職名に「様」はつけません。「○○部長」でいいのです。「様」をつけた表現をしたい場合は、「部長の○○様」です。
では「牧師」はというと、この言葉は会社で言う役職名ではなく、神の言葉を語り、それで信徒を養う者という、仕事をあらわす言葉で、信徒と役割が違うだけのことを指し、役職名でもないし敬称の意味もありません。呼ぶときに「○○牧師」では、敬称なしの呼び捨てになってしまいます。そこで「牧師先生」と言う人もいますが、役割に先生をつけるのも変なのです。呼ぶときは、牧師の後ろに神の言葉があることを考えれば、常識的には「○○先生」と呼びかけることになるのでしょう。(地域の人は神の言葉と無関係と思っているので、「○○さん」と呼ばれます)

さて、今度の礼拝はペンテコステ、聖霊の日です。「聖霊」とは「神の/霊」ですから、この言葉にはすでに「神」への敬語「聖」が含まれています。ですから「聖霊様」は二重敬語、「御聖霊様」は三重敬語です。「聖霊」で良いのです。どうしても「様」をつけたければ、「聖霊なる神様」となります。
「二重敬語」_f0086426_2321737.jpg


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by rev_ushioda | 2015-05-21 20:56 | Comments(0)

横浜で牧会する牧師のブログです。


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