「大島の災害」
2013年 10月 31日
教会員の一人が大島元町出身であるが、その後、お父さまと、妹さん2家族が住んでおられることが分かった。お話を聞いて行くと、津波の心配はあった。しかし、山からの土砂災害は考えていなかったと。ご実家は、もし今のところに引っ越してなければ、流されていたところにあったそうである。その家に住んでおられるお父さまは、無事ではあったが、災害直後に心筋梗塞になられ、一時、周りの人はもう、なくなったと思ったそうだが、幸い一命はとりとめ、以後、病院のお世話になっている。
一人の妹さんのお宅は、窓を開けたら土砂が家の周りを流れているので必死で二階に逃げたが、結局、床下まで土砂で埋まった。土砂は家族でかき出したが、あの時の怖さが焼き付いて、今になって自律神経に変調があるらしいとのこと。
もう一人の妹さんの家は特に被害はなかったが、しかし危険区域に指定されたため、今後、引っ越しをせざるを得ないとのことだ。
支援も、ボランティアとか、東日本大震災の時のような盛り上がりがない。後から聞いた話では、支援物資も、必要としている人のところには届いていなかった、とか。島の人は、良くも悪くも、人に迷惑をかけてはいけないという思いが強いらしく、愚痴は何も言わないそうだ。ぐっと感情をおしこめている、と。
知り合いがいなければ、災害の実情はなかなか分からない。いや、本当は現地に立たなければ何も分からないことは、東北に何度か行って、感じたことである。
今、クリスマスに向けて何かプレゼントができないか、考えている。
FNNニュース