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「藪入り」

箱根に行ったとき、関所を見学しました。関所破りという言葉もあるくらいですから、そういう理由でかなりの人がここで処刑されたりしたのではないかという先入観がありましたが、思いがけず、関所破りで処刑されたのは、歴史上では5件6人だけだったようです。関所破りは、実際はもっと多かったのです。ところが、関所を管轄していた小田原藩が、寛大な措置をとったと書かれていました。どういうことかと言うと、関所を通らない、山を通り抜けようとした人に、お前は道に迷って山に入り込んだだけだ。そうだろうと言って、罰しないで釈放したと言うのです。これを「藪入り」と言うそうです。いい話だと思いました。幕府に知れたら、これはただでは済まなかっただろうと思いますが、小田原藩は、それがどういう意図であったかはわかりませんが、少なくともある犠牲を払いながらも、人を助ける措置をしたのです。
さて、聖書には、こう書かれています。「わたしたちは・・道を誤り、それぞれの方角に向かっていった」と。神と向き合う道をはずした。「神などいなくても生きていかれる」と言って。聖書は、ここに罪があると言うのです。このように道に迷った人に対してどういう「措置」がとられたかというと、「そのわたしたちの罪をすべて、神はキリストに負わせた」。十字架です。キリストの十字架という神の犠牲によって、私たちには「平和が与えられた」のです。
私たちは実際、確かに神さまの道から外れた歩みをしてきたし、これからも、していこうと考えています。「神などいなくても生きていかれる」「神など関係ない」と言って。それに対して神は、ご自分の方で犠牲を払って「罪をすべて・・キリストに負わせた」のです。ただ、なかったことにした、のではないのです。私たちに平和を与えるために犠牲が払われ、私たちは、今、この犠牲の上に乗っている者なのです。
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by rev_ushioda | 2010-05-14 16:17 | Comments(0)

横浜で牧会する牧師のブログです。


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