タグ:すばらしい言葉 ( 29 ) タグの人気記事

「最上のわざ」

つい最近、他教会のS夫人から、泉教会に達筆の書(額)をいただいた。書は、お友達のことを思って手紙風に書いたそうである。その書自体もすばらしいが、この詩の内容がまた、すばらしいので、ここに記録しておこう。

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。
こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ--。
手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。

-------------------------------------------------------------------------------

上智大学学長も務めたヘルマン・ホイヴェルス神父(1890-1977)が、ドイツに帰国後、南ドイツの友人から贈られた詩。
ヘルマン・ホイヴェルス(林幹雄 編)、『人生の秋に』、春秋社、1969年。
土居健郎、森田明 編、『ホイヴェルス神父 日本人への贈り物』、春秋社、1996年。

ホイヴェルス神父は、1890年ドイツに生まれ、1909年にイエズス会に入会、1920年司祭に叙階、1923年来日。1937年から1941年まで上智大学の第2大学長。1967年に44年ぶりに故郷ドイツ訪問。この詩はこの時のもの。
にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教・クリスチャンへ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
[PR]
by rev_ushioda | 2008-05-16 09:41 | Comments(1)

「病気になったら」

あるブログを読んでいて、その人に、この詩を贈りたいと思った。コメント欄には長すぎるので、ここに置いておこう。「かっこわるく涙をこぼそう/またとないチャンスをもらったのだ/自分の弱さをそのまま受け入れるチャンスを」 ここから始まるよ、明日が。

病気になったら どんどん泣こう
痛くて眠れないといって泣き
手術がこわいといって涙ぐみ
死にたくないよといって めそめそしよう
恥も外聞もいらない
いつものやせ我慢や見えっぱりを捨て
かっこわるく涙をこぼそう
またとないチャンスをもらったのだ
自分の弱さをそのまま受け入れるチャンスを

病気になったら おもいきり甘えよう
あれが食べたいといい
こうしてほしいと頼み
もうすこしそばにいてとお願いしよう
遠慮も気づかいもいらない
正直に わがままに自分をさらけだし
赤ん坊のようにみんなに甘えよう
またとないチャンスをもらったのだ
思いやりと まごころに触れるチャンスを

病気になったら 心ゆくまで感動しよう
食べられることがどれほどありがたいことか
歩けることがどんなにすばらしいことか
新しい朝を迎えるのがいかに尊いことか
忘れていた感謝のこころを取りもどし
この瞬間自分が存在している神秘
見過ごしていた当たり前のことに感動しよう
またとないチャンスをもらったのだ
いのちの不思議を味わうチャンスを

病気になったら すてきな友達をつくろう
同じ病を背負った仲間
日夜看病してくれる人
すぐに駆けつけてくれる友人たち
義理のことばも 儀礼の品もいらない
黙って手を握るだけですべてを分かち合える
あたたかい友達をつくろう
またとないチャンスをもらったのだ
試練がみんなを結ぶチャンスを

病気になったら 必ず治ると信じよう
原因がわからず長引いたとしても
治療法がなく悪化したとしても
現代医学では治らないといわれたとしても
あきらめずに道をさがし続けよう
奇跡的に回復した人はいくらでもいる
できるかぎりのことをして 信じて待とう
またとないチャンスをもらったのだ
信じるよろこびを生きるチャンスを

病気になったら 安心して祈ろう
天にむかって思いのすべてをぶちまけ
どうか助けてくださいと必死にすがり
深夜 ことばを失ってひざまずこう
このわたしを愛して生み 慈しんで育て
わが子として抱きあげるほほえみに
すべてをゆだねて手を合わせよう
またとないチャンスをもらったのだ
まことの親に出会えるチャンスを

そしていつか 病気が治っても治らなくても
みんなみんな 流した涙の分だけ優しくなり
甘えとわがままを受け入れて自由になり
感動と感謝によって大きくなり
友達に囲まれて豊になり
信じ続けて強くなり
自分は神の子だと知るだろう
病気になったら またとないチャンス到来
病のときは恵みのとき

晴佐久昌英「恵みのとき 病気になったら」より
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ
f0086426_1055098.gif
[PR]
by rev_ushioda | 2008-02-06 14:13 | Comments(5)

「矢と歌」

H・W・ロングフェローのこの詩を覚えておきたい。
牧師のつとめのゆえに。

  私は大空に矢を放った
  矢は私の見知らぬ大地に落ちた
  飛び去る矢は余りにも早く
  その行方を追うことはできなかった

  私は大空に向かって歌を唱った
  歌は私の知らぬ大地に消えた
  その歌を追うことができるほど敏感で強力な視力を
  持つ人はいなかった

  幾多の歳月が流れ去り
  一本の樫の木に、折れずにささっている矢を見つけた
  そして、私のあの歌が
  何も変わらずそのまま、
  友の心に宿っていたのを知った

The Arrow and the Song ― H. W. Longfellow

1. I shot an arrow into the air,
It fell to earth, I knew not where;
For, so swiftly it flew, the sight
Could not follow it in its flight.

2. I breathed a song into the air.
It fell to earth I knew not where:
For who has sight so keen and strong,
That it can follow the flight of song?

3. Long, long afterward, in an oak
I found the arrow, still unbroke;
And the song, from beginning to end,
I found again in the heart of a friend.
[PR]
by rev_ushioda | 2007-04-16 19:31 | Comments(0)

f0086426_19333667.gif
「“イエス”とは、私が新年に最初に口にする言葉。
これからずっと、その名が私の口の中で笑い、
私の最後の日にも、“イエス”は私の最後の言葉となる」
(J.S.バッハ)
[PR]
by rev_ushioda | 2006-12-30 19:33 | Comments(0)

「順調に問題だらけ」

『「べてるの家」から吹く風』という本がある。
衝撃的な内容だ。
その冒頭にある言葉。

「今日も、明日も、順調に問題だらけ」

問題を、不必要に、そして早急に解決することはない。
(もちろん、問題を早急に解決する必要があるなら別だが)
闇の中に「光あれ」と、声があったのだ。
闇は、そこから、声が響くところなのだ。
闇や問題は、けっこう、いいものだったりするのだ。
いい付き合い方が、大事なのだ。

無理に光を照らして、見えなくなるものがある。

「今日も、明日も、順調に問題だらけ」
問題だらけを順調に受け止めていこう。
主にあって。
[PR]
by rev_ushioda | 2006-10-13 22:37 | Comments(1)

「上」

「花が上を向いて/咲いている/私は上を向いてねている/あたりまえのことだけれど/神さまの深い愛を感じる」
「ひとは空に向かって寝る/寂しくて空に向かい/疲れきって空に向かい/勝利して空に向かう/病気の時も/一日を終えて床につくときも/あなたがひとを無限の空に向けるのは/永遠を見つめよと/いっているのでしょうか/ひとは/空に向かって寝る」
星野富弘
[PR]
by rev_ushioda | 2006-10-12 08:30 | Comments(0)

「父なる神より」

今朝、あなたが目を覚ました時、わたしはあなたをみつめました。
わたしに何かを言ってくれるかな、と待っていました。
一言だけでもよかったのですが、仕事へ行くにはどんな服を着たらよいか、電車に間に合うかどうかなど考えるのにとっても忙しかったのでしょう。
駅に行く途中、いろいろな人に挨拶をしているので、わたしにも『おはよう』と言ってくれるかなと希望していましたが、やはりわたしのことを頭に浮かべなかったのです。
わたしのことを気がつくように青空を与え、小鳥の声でいっぱいにしたのですが・・全然、気がつかなくてだめでした。
仕事が終わるまで、一日、あなたを根気よく待っていました。
忙しさの中にあっても、わたしのことをちょっとだけでも思ってくれるかな、と期待しましたが、やはり無理でした。
仕事から帰る途中、あなたの疲れを見て、あなたのストレスを洗い流すために雨を贈りました。
こうしたら、わたしのことを思い出すかと考えましたが、逆にあなたは不機嫌になってしまいました。
夕食を食べてから、テレビをつけて好きな番組をみました。
これを終わるまで待っていましたが、でも、わたしのことを思い出しませんでした。
寝る時間になった時、家族の皆さんに『おやすみなさい』と言って布団に入り、わたしを無視して眠ってしまいました。
あなたは、明日も、また起きるでしょう。
わたしは、ただあなたを愛しながら、新しい日にわたしのことを思い出すように願うしかありません。
わたしも全ての父祖のように子どもに愛されていない時は悲しみますが、唯一の神として、限りない憐れみがあることをわかってくれたらうれしいです。

父なる神より
[PR]
by rev_ushioda | 2006-05-05 00:55 | Comments(0)

「あしあと」

ある夜、私は夢を見た。

私は、主と共に、なぎさを歩いていた。
暗い夜空に、これまでの私の人生が映し出された。
どの光景にも、砂の上に二人の足あとが残されていた。
一つは私の足あと、もう一つは主の足あとであった。

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、
私は、砂の上の足あとに目を留めた。
そこには一つの足あとしかなかった。
私の人生でいちばんつらく、悲しい時だった。
このことがいつも私の心を乱していたので、
私はその悩みについて主にお尋ねした。

「主よ、私があなたに従うと決心したとき、
あなたは、すべての道において、私と共に歩み、
私と語り合ってくださると約束されました。
それなのに、私の人生のいちばんつらい時、
一人の足あとしかなかったのです。
いちばんあなたを必要としたときに、
あなたが、なぜ、私を捨てられたのか、
私にはわかりません」

主は、ささやかれた。

「私の大切な子よ、
私は、あなたを愛している。
あなたを決して捨てたりはしない
ましてや、苦しみや試みの時に。
足あとがひとつだったとき、
私はあなたを背負って歩いていた」

マーガレット・F・パワーズ
[PR]
by rev_ushioda | 2005-12-31 00:51 | Comments(0)

主のよき力に、確かに、静かに、取り囲まれ、
不思議にも守られて、慰められて、
私はここでの日々を君たちと共に生き、
君たちと共に新年を迎えようとしています。

過ぎ去ろうとしている時は、私たちの心をなおも悩まし、
悪夢のような日々の重荷は、
私たちをなおも圧し続けています。

ああ、主よ、どうかこのおびえおののく魂に、
あなたが備えている救いを与えてください。

あなたが、もし私たちに苦い杯を、苦汁にあふれる杯を
なみなみとついで、差し出すなら、
私たちはそれを恐れず、感謝して、
いつくしみと愛に満ちたあなたの手から受け取りましょう。
・・・・・
・・・・・
あなたがこの闇の中にもたらしたろうそくを、
どうか今暖かかく、明るく燃やしてください。
そして、できるなら、引き裂かれた私たちをもう一度、
結び合わせてください。
あなたの光が夜の闇の中でこそ輝くことを、
私たちは知っています。
・・・・・
・・・・
主のよき力に、不思議にも守られて、
私たちは、来るべきものを安らかに待ち受けます。
神は、朝に、夕に、私たちのそばにいるでしょう。
そして、私たちが迎える新しい日々にも、
神は必ず、私たちと共にいるでしょう。

ボンヘッファー【抵抗と信従:V291-293】より
[PR]
by rev_ushioda | 2004-01-03 00:23 | Comments(0)