熊谷、大宮といった大都市間を行く。
カンデオホテル大宮泊。このホテル13階のレストランからの冨士山、丹沢、大山は絶景。関東平野を一望できた。それにしても、大山の位置は一番左である。ずいぶん景色が違う。
11月29日(月) 熊谷宿~北鴻巣駅 12.5キロ
この日は、熊谷からであるが、知人の森田さんがこちらに畑を持っているとのことで、ここで会ったら面白いね、等と話しながら道を行く。するとすぐに荒川の土手の道となる。景色がいい。遠くに通って来た浅間山が見えるではないか。そしてこの先では富士山が!! すでに諏訪湖、和田峠でも富士山が見えたが、関東平野に折りてから富士山に出会ったのは、感動した。しばらく(4キロほど)土手の道行きとなる。高崎から先(東京寄り)でこのような気持ちの良い場所はもう、ない。そして吹上駅を通過、北鴻巣駅がこの日のゴール。街道は高崎線に沿っているので、どこにも駅がある。宿間の駅を自由に使えるのは、ありがたい。
11月30日(火) 北鴻巣駅~鴻巣宿~北本駅 8キロ
今、後から書き込んでいるのだが、この日の8キロだけというのは、なぜだったか、思いだせない。途中の鴻巣は、人形の町。店が集中しているところがあったくらいで、他は、記憶に残っていない。どういう一日だったのだろう。
12月1日(水) 北本駅~桶川宿~上尾宿~大宮宿(大宮駅) 11キロ
ここでまず、圏央道を横切る。この先、東京外環道、環七と、東京を取り巻く大きな道路を横切り、都心(江戸)に入っていくことになる。
桶川で面白いのは、女郎買い地蔵である。背の部分にかすがいが打ち付けられていて、昔は鎖でつながれていたそうな。これはどうやら、一人の飯盛女に熱を上げ、通い詰めた若い僧がいたとかで、このことを知らされた住職は、必ず見つけ出して仕置きすると約束をした。次の日、かすがいと鎖で縛られた地蔵がいたのだ。住職による機転で、寺の若い僧への戒めとしたらしいのだ。 地蔵は、なかなか面白い物語を生むようだ。
また、ここには一里塚があったらしく(今はない)江戸より10里となる。40キロといえば、東海道では戸塚だ。いよいよという感が深まる。しかしこの先の上尾宿にはそれらしいものは何もなく知らないうちに通過。駅があったので知らないということはないのだが、つまりはただの道で、何もなかった。昼食をとれば、あとは大宮の市街地、また喧騒の中を淡々と歩くしかなく、ここでもまた、この先6キロ(2時間)ほどはバスとなった。