2008年 05月 16日 ( 1 )

「最上のわざ」

つい最近、他教会のS夫人から、泉教会に達筆の書(額)をいただいた。書は、お友達のことを思って手紙風に書いたそうである。その書自体もすばらしいが、この詩の内容がまた、すばらしいので、ここに記録しておこう。

この世の最上のわざは何?
楽しい心で年をとり、
働きたいけれども休み、
しゃべりたいけれども黙り、
失望しそうなときに希望し、
従順に、平静に、おのれの十字架をになう--。
若者が元気いっぱいで神の道をあゆむのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、けんきょに人の世話になり、
弱って、もはや人のために役だたずとも、親切で柔和であること--。
老いの重荷は神の賜物。
古びた心に、これで最後のみがきをかける。まことのふるさとへ行くために--。
おのれをこの世につなぐくさりを少しずつはずしていくのは、真にえらい仕事--。
こうして何もできなくなれば、それをけんそんに承諾するのだ。
神は最後にいちばんよい仕事を残してくださる。それは祈りだ--。
手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人のうえに、神の恵みを求めるために--。
すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ、われなんじを見捨てじ」と--。

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上智大学学長も務めたヘルマン・ホイヴェルス神父(1890-1977)が、ドイツに帰国後、南ドイツの友人から贈られた詩。
ヘルマン・ホイヴェルス(林幹雄 編)、『人生の秋に』、春秋社、1969年。
土居健郎、森田明 編、『ホイヴェルス神父 日本人への贈り物』、春秋社、1996年。

ホイヴェルス神父は、1890年ドイツに生まれ、1909年にイエズス会に入会、1920年司祭に叙階、1923年来日。1937年から1941年まで上智大学の第2大学長。1967年に44年ぶりに故郷ドイツ訪問。この詩はこの時のもの。
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by rev_ushioda | 2008-05-16 09:41 | Comments(1)