「東海道8日目 茅ヶ崎~大磯」
2007年 08月 17日
平塚あたりは、雨だったが、大磯の入り口あたりのイタリアン・レストランで食事を終えて外に出ると、雨はやんでいたが、大磯の雨ということで、広重の「虎ヶ雨」(下に添付)を思い出した。ちょうど食事をしたあたりの絵である。虎ヶ雨というのは、曽我十郎と虎御前の悲恋物語から、そぼ降る雨を御前の涙雨に見立てている。大磯の場合、ただの雨景色とは違うのだ。ただし、旧暦5月28日の雨のことを言うそうであるが…。食事前までは「平塚で帰ろう」と言って、うしろのほうをタラタラ歩いていた妻も、休んだあとは元気が出る。そういえば、今までもそうだったかと思った。これからは、初めの1時間くらいで、早く喫茶店でもレストランでも入っておこうと思った。 σ(^◇^;
雨はあがっていたが、すっかり暗くなっていたために、非常に残念だったのは、化粧坂(けわいざか)の松並木のすばらしさをよく見れなかったことである。ここは、宿場の中心で、旧東海道らしい、歴史を感じる、実にすばらしい松の木ばかりだった。ネットから拝借した写真を添付しておこう。こういうところに住める住人はいいなあ、とネットの写真を探していたら、海水浴客の車で埋め尽くされた写真ばかりだった。車がいなくなった夜で、よかったのかも…
今日は、初めての夜間歩行で、大磯までの3時間であった。先日の藤沢~茅ヶ崎を補った感じであった。帰りは大磯から横浜35分、大磯から希望が丘までは、ちょうど1時間であった。私たちのささやかな夏休みである。
写真1(画).広重の「虎ヶ雨」。東海道を歩いて来て初めて、この辺りで雨になったのも、偶然といえば偶然。写真2.化粧坂の松並木。ここを通った時は夜であったが、すばらしい松の枝ぶりは印象深かった。