「曲芸師じゃあるまいし」

火葬場で「二人箸」を使う習慣は一体、どこからきたものなのだろう。何の根拠もないので、私は火葬場ではいつも、会葬者に向かって、それにこだわる必要はない、と言っている。
退室するとき、係の人が、「そのように言ってもらうと、助かる」と言われた。二人箸で掴もうとすると、そういうことをしたことがないので、なかなかうまくいかない。時間がかかる、と言うのだ。その時の言葉が、「まさか曲芸師でもあるまいし」であった。「その必要はないと、私が言うわけにもいかないでしょ」と言葉をつなげた。
二人箸など、そんな器用なことはできないのだと、係の人が思っていたことを知り、おかしくなった。それにしても、人は、妙な慣習にこだわるものだ。そうしないと常識がない、とか言って。誰もが、おかしいと知りながら。
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by rev_ushioda | 2007-06-12 19:33 | Comments(0)