「縦の線」

日本橋から川崎まで歩いてくると、
高層ビル街から、いかにも庶民的な町に一変する。
建物を取り壊したり、開発行為がかかっているらしい町並みをを見ると、ここにも色々な意味で地域格差があることを実感する。
これからも、歩けば歩くほど、そういった変化に気づくことになるのだろう。
しかし、そのどこでも、歴史的な背景があるのを見る。
その地点でなければ出会えない、「歴史」があるのだ。
それらは、風景や建物、あるいは碑や、案内標識によって、知ることになる。
歩けば変化するのが横の線とすれば、歴史は、そういう意味では、縦の線である。
その場ごとに、歴史が縦の線として「突入」しているのだ。
そして、これは、どう歩いても出会うことができない。
その、努力しても出会うことが出来ないものと、努力すれば見ることが出来る現実とが重なって、その場の風景を作っている。

考えてみれば、私たちの現実も、そうだ。
仕事や勉強といった、私たちの生活の営みが広げられていくと同時に、そのどこにも、私たちのものではない神の言葉の突入がある。

両方に動かされているのが、私たちなのである。
片方がなくなった時、人間らしさがなくなって、動物的に堕してしまうのだ。
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by rev_ushioda | 2007-05-03 15:28 | Comments(0)