「教会の壁を越えて」

CCC (キリスト教カウンセリングセンター)交友会からの『原稿依頼があり、以下のように書いてみた。

当時、3年間の学習が修了した時、CCCの修了証に「カウンセラー2級」と書いてありました。この「お墨付き」をいいことに、開拓伝道に出た20年前、地域との出会いを求めて傾聴講座(注1)を始め、現在は教会と別組織でNPO法人化し、教会が地域に出て行く足がかりにしています。すると、これをきっかけとして、以下のように牧師がこういうところに招かれて講演するだろうかという、おもしろい経験をさせてもらっています。事業所を対象とした第三者評価委員の講演会、成年後見人(行政書士会)の講演会、子どもの相談を受けるチャイルドラインの研修会、病院の看護師研修会、地域の公立小学校PTAの講演会等々。いつも「ただの牧師です。心理学を勉強したわけではありません」と言いながら、教会と地域との接点は1回でも多い方がいいと考えていますのでお招きに与ります。CCCでの学びと体験がこんな展開になるかと驚き、また、そのような機会を与えてくださったCCCとの出会いを感謝しています。
CCCで学習し始めた2期目、当時、そこでエンカウンターグループが用意されていました。早々に私は、これはまずいことになった、と思いました。皆さんが言っていることがまるで分からないで、一人取り残される感覚。3回目で、「気持ちがわかりません。ついていくことが出来ない」と言うと、すかさずファシリテーターの大西先生が「潮田さんの両脇の人、潮田さんの手をたたいてください。」(パチッ!)「どうですか?」「痛いです。」「“気持ち”が、言えたではないですか!」― 気持ちの言語化とその受容・共感。たったこれだけのことが、その後の私のすべてを方向づけました。
教会で出会う子どもたちは限られています。しかし、子どもの電話を受けるチャイルドライン(注2)のリスナーの研修に招かれて、牧師だったらこのように聴く、という聴き方を5年にわたり共有できたことは幸いでした。教会に来る人だけを相手にするのではなく教会の壁の外の人にいかに主イエス・キリストの慰めを届けるかを考えると、福音伝道こそ教会の働きですが、牧師はこのように話を聴くということをお伝えできることは、これも、福音の多様な現われの一つと考えています。

注1.カウンセリングの学びを生かした「気持ちの聴き方」という市民講座。内容は、「聴くこと」、共感・受容、会話記録分析、ロールプレイ。全10回。現在まで20年間で受講生400人。現在「NPO法人 心を聴く市民ネットワーク」。
注2.「いのちの電話」の子ども版。電話にかかって来る子どもの話を共感的・受容的に聞く。神奈川県では、県内公立小・中・高等学校の子どもたちに学校を通して約75万枚の案内カードを配布、月に500件の着信がある。

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by rev_ushioda | 2016-10-05 17:26 | Comments(0)