「教会籍と葬式」

葬式とは自分の人生を終い、葬る式であり、式と言えば教会では礼拝のことですから、葬式は、葬りの礼拝、葬礼拝です。(日本中会の礼拝書は、葬式を礼拝とはっきり位置づけています)。ですから、その教会の教会員であるということは、いつもそこで礼拝しているように、自分の人生を閉じる礼拝、葬礼拝もその教会でする、ということになります。もちろん、その時になってみないと分からない事情(転居、会員籍異動、家族の意向)というものはありますが、教会は、一人の会員を受け入れる時、もとより、その人の人生の最期を引き受ける覚悟で受け入れているのです。逆に、洗礼を受けるときは、自分はこの教会で人生を終うのだ、というほどの気持ちが大事なのです。
ですから、たとえば他教会の方が自分の葬式をここでしたい、という願いを出される方があっても、教会は、簡単にその願いを引き受けることはせず、教会籍がある教会に必ず戻すのです。教会籍は、そのくらい重みのあるものです。教会籍のある教会で礼拝し、教会籍のある教会で月定献金し、教会籍のある教会で人生を終うのです。アメリカの教会を訪ねたとき、礼拝堂の隣に教会の墓地がありました。日本ではお寺がそうですが、しかし教会の場合、土地事情からいって敷地に墓地、納骨堂を持つ教会は少ないのです。しかし、その場合でも教会はどこかに墓地を所有していて、その教会の会員が、必ずその教会で人生を終うことが出来るようにしているのです。そのように、そこに籍を置き、人生を最期までそこに置いている仲間だから、互いに真剣に人生と向き合い、真剣に話が出来るのです。通りすがりの気持ちでは、その程度の質にしかならないでしょう。どうぞ、人生の終い方を賭けた教会生活をなさってください。


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by rev_ushioda | 2016-07-01 15:18 | Comments(0)