「間違い発見」

『現代聖書注解 マルコによる福音書』という本を読んでいて、原文はわからないものの、はっきりと誤訳だとわかるところを見つけた。
「それぞれの教派の本部や中級裁判所さらに地域教会のスタッフたちが…」と書かれていたところである。
このちぐはぐな翻訳を見つけた時、原文はわからないものの、「中級裁判所」というのは誤訳で、「中会」だと直感した。
著者は長老教会の神学校で教えている、とあとがきに書かれている。ならばなおさらである。長老教会では、教会会議のことを「法廷」とも呼ぶ。本部ー地域教会の間にあるのは「中級裁判所」ではなく、教会会議としての「中会」なのだ。それを一般用語としての「法廷」と理解して、「中級裁判所」と訳した。それなりの権威のある本だったので、これに気づいて、してやったりと思った。
それにしても、翻訳とは難しいものである。翻って、聖書の翻訳としての自分の説教は、大丈夫だろうか。そこに集う人の文脈にきちんと翻訳できているだろうか。それとも、このように一般用語としては間違いがない翻訳でも、意味不明の言葉になってしまっていないだろうか。そう思ったら、ひとごとではなくなった。

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by rev_ushioda | 2015-04-23 16:34 | Comments(0)