「ワイツゼッカー元大統領の死」

ヴァイツゼッカー氏は、その格調高い演説によって国内外に感銘を与えたドイツ連邦共和国の元大統領である。その演説のなかでも、『想起と和解』(加藤常昭訳)の一節は、広く知られた言葉だ。(元訳『荒れ野の40年』)

“過去に対して目を閉じる者は、現在に対しても目を閉じるのであります…われわれは理解しなければなりません。思い起こすことなくして和解は起こりえないことを。”

“思い起こすとは、ひとつの出来事を正直に、混じり気なしに思い起こし、その出来事が自分の存在の内部の一部になってしまうほどにすることであります。”


彼は、自分の大統領としての制約ある立場でできることは、問いを発することであると言っている。
人は、どのような問いを受けるかによって人間性が深まっていくと言ったらよいだろう。ヴァイツゼッカー氏は、すぐれた問いを発することができた人という意味で、卓越している。1月31日になくなったが、今も、彼の言葉は光っている。

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by rev_ushioda | 2015-02-04 16:36 | Comments(0)