「私の原風景」
2015年 01月 29日
小学校低学年の頃、家では小犬を飼っていた。やんちゃで、とてもかわいい黒い犬だった。田舎道を30分くらいかけて学校に行くときは、しばらく後をついてきて、あるところまで来ると、自分で戻っていくのだった。
しかし、その日、いなくなった。子どもの足で周辺を探し回り、そして、見つけた。「肥溜め」(屎尿をためておく設備)の中に浮かんでいた。おなかを大きく膨らませて… ショックだった。「僕を送ってくれた帰りに落ちたんだ。僕のせいだ。」と自分を責めた。肥溜めから、一生懸命に掬い上げた。肥溜めだから、それは臭かった。その匂いの中で、涙が止まらなかった。
やはり教会の帰り道で、今はごみ溜めになっている「肥溜め」を見つけた。今もまだ、こんなのが残っているのかと、悲しい思い出がよみがえる。
それを泣きながら一生懸命掬い上げていた、幼い日の
先生の姿。
想像しただけで、胸が苦しくなります。
私も「やんちゃ」でした、かわいくはなかったけれど。
だから?猫を追いかけて落っこちました、肥溜めに、はい。
もう半世紀以上も前のことなので、礼拝後の握手は
気になさらないでください(?!)。