「人間回復」
2014年 04月 11日
聖書に、「重い皮膚病を患っている」人のことが書かれています。彼らは、道を歩く時には誰かが接触しないように自分を「汚れた者」と言わなければなりませんでした。キリストが山から降りて来られた時、誰に最初に出会ったかと言うと、この「重い皮膚病を患っている」人であったと書かれています。山のふもとに「重い皮膚病を患っている」人がいたのは、町から離れた山際に、追いやられていたからです。隔離されていたのです。その「重い皮膚病を患っている」人を目掛けて、キリストは山から降りて行かれたのです。
そして、キリストは「手を差し伸べてその人に触れ・・」たことを聖書は書いています。ここに、人間回復が起こったということです。キリストが手を差し伸べてその人に触れた時、そのことで、私も山際に追いやられるなら、追いやられてもよい、というほどの決意がみなぎっています。キリストは、こうして、自分は清いと主張する人々から、十字架に(文字通り)“捨てられた”のでした。その犠牲によって、今も山際に追いやられているような人、差別、偏見を受ける人、場所を失っていると感じる人は、人間として生きる道に連れ出されているのです。キリストによって、あなたも人間として生きられるのです。