「ペーパードライバー?」

作家であり精神科医でもある加賀乙彦氏は、ある日、遠藤周作氏に言われました。「きみはキリスト教を無免許運転しているね。」洗礼を受けることなく小説の創作とキリスト教とを使い分ける、煮え切らない自分を言い当てられた加賀氏は、「よし、それなら免許をとってやろう」と思ったそうです。
半分冗談の言葉です。しかし、洗礼を「免許」というのは、面白い発想だと思いました。ただしその場合、ペーパードライバーはありません。私たち、洗礼を受けた時の「キリスト者免許」は、日々の生活においてちゃんと使っているでしょうか。キリスト者を運転(?)させている/信仰を働かせているでしょうか。

ここで、今述べた主題の大きさに反して今日の話はいきおい小さくなるのをゆるしていただければ、まずは日曜日のことを考えてみたいと思います。

〇教会に来て、教会周りの雑草、ゴミが気になったことはありませんか?誰が掃除するのでしょうか。〇外に説教題が張り出してあります。帰りがけに次週のものに張り替えるのは、誰でしょうか。〇受付には人がいますが、出来る人でローテーションしているようです。そのローテーションに加わるのは、誰でしょうか。〇礼拝堂に入ったとき、椅子の並びが気になりました。では、人が座りやすいように整えるのは、誰でしょうか。〇備付聖書、讃美歌のページが折れ、破れていたり、しおり紐が飛び出ていました。直すのは、誰でしょうか。〇今日読む聖書個所に、しおりを挟んでおいたら皆が開きやすいと思いますが、それをするのは、誰でしょうか。〇聖書を開けない人がいます。声をかけるのは、誰でしょうか。〇礼拝中にエアコンが強すぎる時、温度調整をするのは、誰でしょうか。〇礼拝中に昼食のためにガス釜のスイッチを入れるのは、誰でしょうか。〇週報に折込みされている讃美歌の紙を礼拝後に集めるのは、誰でしょうか。〇礼拝後、2階の部屋で幼児と一緒に工作しながら「教会に来れて良かったね」と、お話するのは、誰でしょうか。〇散らかった子どもの部屋を片付けるのは、誰でしょうか。〇週報を毎週1部づつファイルしていきますが、それをするのは、誰でしょうか。〇休んだ人の週報トレーに週報を入れ、または届けるために持ち帰るのは、誰でしょうか?〇最後に植木鉢に水やりをして帰る人は、誰でしょうか。

日曜日だけでも、これだけ「運転」の機会があります。礼拝は「免許を持っている」人の、一人一人の手が必要な場だったのです。ペーパードライバーではなく、礼拝を一緒に「運転」していきましょう。礼拝を、皆で作っていきましょう。

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by rev_ushioda | 2013-10-24 18:41 | Comments(0)