「先進抗」

以前、私は青森県の竜飛岬に行ったことがあります。当時、ちょうど青函トンネルの工事が進行中で、岬の先端に、そういうところの地形とは不釣合にちょっとした町ができていました。陸から海に向かって目を転じると、そこは津軽海峡です。海峡だからでしょうか、何か海が大きな川のように動いている、という印象を持ちました。ああ、この海の下をトンネルでつなぐのか、すごいなあ、という感じでした。
それからしばらくして、新聞に「先進坑が開通」という記事が載りました。北海道側からの試験トンネルと本州側からの試験トンネルとが海の下で繋がったというものでした。万歳をしている写真がありました。それは本トンネルではありませんが、試験トンネルがつながった以上、本トンネルは保証されたというほどの喜びだったのです。

私は、いつもそのことを思い起こします。あの津軽海峡のような海しか見ない時には、まさかその下でトンネルが掘られているなんて信じられないわけです。同じように、現実しか見ていない目には、キリストが死を突き抜けて行かれたという聖書の記事は、何のことだかわからないのです。しかし、たとえあの津軽海峡のような、渡るに困難な現実が横たわっていようが、そこに希望が見えなかろうが、キリストは私たちの中で死の壁を破って復活されたのです。先進坑を繋げられたのです。私たちが通っていく本トンネルはこれからですから、苦しみや、問題は多いでしょう。しかし、もうキリストはトンネルを貫通させているのです。もう勝負はついている。キリストは言われました。「あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている」。このキリストと出会い、このキリストを信じていく者は、いかなる困難の中でも恐れに支配されず、不平不に魂を売り渡さず、正々堂々、歩んで行くことができるのです。泉教会で、あなたの目をキリストという先進坑に向けてみませんか。

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by rev_ushioda | 2013-06-02 08:57 | Comments(0)