「世界への関心」

私たちの教会は、「このように信じます」という内容を綴った『カンバーランド長老教会 信仰告白』を持っています。
信仰告白が、神、人間、イエス・キリスト、聖霊、教会と進むのは当然でしょう。そして『信仰告白』は、次に「キリスト者はこの世で生活し証しする」という項目になります。
そこで何が書かれているかというと、キリスト者はいかなる政府、国家からも自由だということ/恵みへの応答としての良い行いをすること/(天然資源までを含めて)預けられたものを管理すること/契約関係としての結婚/主の日のこと/宣誓・誓約/この世の政治は神の委託だということ/選挙権行使の義務/資格がある時には公務に就き正義と平和と公共の福祉のために働くのはキリスト者の務めであること/教会としても個人としても暴力の犠牲にさらされているすべての人を擁護する/教会は和解と愛と正義が拡大されることを求める/…というようなことが書かれています。信仰を内面のことだと考える人にとっては、驚きかもしれません。しかし、これがまさにカンバーランド長老教会、つまり長老教会・改革派教会に属する教会の特徴なのです。

WCRC(改革教会 世界共同体)という世界的組織があり、カンバーランド長老教会はそのメンバーです(日本中会は地域部会のオブザーバー)。先日、その総幹事(ガーナ福音教会に属するニオミ牧師)の来日に合わせ、歓迎と懇談のために私と関伝道師が中会から派遣されて行ってきました。集まった人たちは「在日大韓基督教会」の総会長、総幹事、「日本キリスト教会」の大会議長、書記といったメンバーでした。
そこでニオミ牧師は「WCRCは環境とか、正義ばかり言っていると指摘されることがあるが、WCRCはこれこそ大事にしてきたことである。1877年、真っ先に植民地問題を取り上げ、またナチズムに対抗し、改革派に属するバルトは「バルメン宣言」を起草し「宣言」はWCRCと近い立場を持ったものであった。ジェンダー、経済格差、気候変動、その他、とくに正義の問題は信仰、神学的問題である。」といったことを話されました。

それらは個人的な信仰の問題ではないかもしれません。『信仰告白』でも、ずっと後ろの方、「キリスト者はこの世で生活し証しする」という項目です。しかし、私たちは必ず、たとえば地震災害、原発、基地の問題など、密接にこの世界とかかわるのです。そこで起こっている世界的問題に向き合って、どういう態度、言葉を持つのか。それを主観で勝手に言うのではなく、信仰に裏打ちされた、どういう言葉を持つのか。そのことに長老教会、改革派教会は関心があるのです。『信仰告白』は、そのように非常にバランスのとれたキリスト者の生き方を示しています。

『カンバーランド長老教会 信仰告白』を、一度でも目を通されることをお勧めします。
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Commented by NS at 2013-04-19 15:19 x
潮田先生、月曜日はお疲れ様でした。会場に到着して、ずいぶん場違いな所にいる気がしましたが、「信仰告白」の意味を正しくとらえ、行動することの大切さを示される、意義深い懇談会でした。
Commented by rev_ushioda at 2013-04-20 23:06
頭の中で文脈が出来ないまま臨みましたが(それが「疲れ」の原因ですが)、いい経験でした。一緒にいてくださり、心強かったですよ。
by rev_ushioda | 2013-04-18 21:42 | Comments(2)