「私物化しない」

作家の三浦綾子さんは、文学という方法で、日本人にわかりやすくキリスト教、そしてクリスチャンの生き方を紹介した人です。─ さて、その三浦綾子さんのひとつのエピソードが、私には印象深く記憶に残っています。それは、家を新築した時のことでした。秘書がお祈りしてくれた。その祈った言葉が、夫婦を「あっ」と言わせたそうです。その方は「この家が、私物化されませんように」と、こう祈ったそうです。
私物化とは、私のものにしてしまうことです。だいたい、家とか住宅というものは本来「私物」です。「もっともプライベートな場所」であると思います。その家が私物化されませんように、というお祈りに、さすがの三浦綾子さんもびっくりさせられたそうです。しかし、そこで考えみると、やはりその通りだ、とも言っているのです。家も、どのような所有物も、命さえも、神のみこころにかなった使い方がある、そのような気持ち、心構えというものが大事なのだと。
私も思うのです。自分のものを自分でどう使おうと勝手ではないか、と私たちは言うのですが、本当にそうでしょうか。私物があるのは大事です。しかし、それを「私物化する」ことが問題なのです。その結果、自分を破壊し、周りが迷惑することがたくさんあるのです。自分の会社でどう仕事をしようが勝手であると言った結果、放射能漏れを起したり、東日本大震災のあとは、原子力そのものが問題になっています。資源を人間の都合の良いように使い始めた私物化の結果、原発事故が起り、住民は故郷を追われ、帰れる当てもないという状況なのです。資源は正しく管理すべきもので、人間が都合よく使い始めてはならないのです。
私物、自分のものを、しかし私物化しない。三浦綾子さんが言うように、それを与えてくださった、本来の持ち主である神のみこころにかなった、生き方や使い方をすることが大事なのです。

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by rev_ushioda | 2012-07-30 22:24 | Comments(0)