「中山道は命がけの道」

中山道、起点となる近江の国「草津」を出発するのは、いつにしようか、考えている。
ところで、街道全体をガイドブックでぱらぱらと見ていて、相当な区間が山の中である。隣接する鉄道がない区間も相当ある。車と鉄道をどのように使おうか、これは東海道にはないパズルのようなおもしろさがあるなあ、と思った。そして、ある文に釘付けになった。
「いよいよ峠越えである。・・・登山靴をはき、飲料水は必ず持参したい。また熊や猿が出没することもあるので、熊除けの鈴を携行しよう」。
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エ~!!!と思った。軽井沢宿から坂本宿に至る道のことである。そんな大事なことをさらっと書いてもらっては困る。楽しみにしていた気持ちが、急に萎える思いがした。以下の文章のように、熊のことでは、私にはトラウマがある。

ちょうど今頃のことでした。子どもたちのために計画した夏のハイキングの下見のために、私は、西丹沢の山を歩いたことがあります。雨が降っていたのですが、3時間位の山道を、私はその入口から歩き始めることにし、一方、妻にはひと山越えたコースの出口に車をまわして、そこで待つようにと打合せして、一人で歩き始めたのです。
雨の丹沢は、さすがに歩く人は誰もいません。1時間くらい歩くと、一つの看板が目に留まりました。正直言って、あの時ほど背筋が寒く感じたことはありません。その看板には、こう書かれていたのです。「熊に注意」。
注意と言われても、どのようにしたらいいのでしょうか。山で熊に鉢合わせし、格闘の末、大怪我をした、死んだ、という人のニュースが頭をよぎります。恐怖のため、まったく途方に暮れてしまい、引き返そうにも妻が先で待っていますから、戻るわけにもいきません。途方に暮れながら、おそるおそる歩いて行くと、行く手で「ガサッ」と音がしたのです。「出たっ」と思った瞬間、私はすぐ近くの木に登っていました。様子をうかがうこと数分、やっと、それは笹の葉に落ちた雨垂れの音だとわかったのです。

さて、熊と聞いて気持ちは相当萎えたわけだが、そうは言っても止めるわけにもいかない。これは「冒険」なのだ。東海道のようなわけにはいかないぞと、気持ちを入れ替え、草津発ちは4月30日と決めた。

後日:

念のため、他の人のブログを見たら、次のように書いてあった。信濃路は鳥居峠のこと。
「中の茶屋跡の先も草道や沢に架かる木橋を渡り、つづら折りの道を登っていくのだが、ちょっと気になることが。動物の糞があちこちに見られるのである。犬の散歩などあるわけが無い。とすると、イノシシ? 鹿? それとも熊? 熊除け鈴をガンガン鳴らしながらの登坂でした。・・・明治の道に入ると、恐れていたことがついに現実に。熊です熊。『熊除けの鐘』と大書されたカンバンと小型の鐘が。『熊も人が怖いので、鐘で知らせてあげよう』と書かれている。熊さん、鳴らすから聞いてね。この先にも何箇所も『熊除けの鐘』がある。」
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この時点で、相当、ビビリが入ってきた私である。で、調査開始・・・

2006年 岐阜県恵那市
「現在、恵那市では10月5日の新聞折り込みにおいてクマに会わないための対策などをお願いしています。」

2007年 ブログ記事
「塩尻峠に向けての旧中山道ルートを、店先で話し込んでいる男2人に確認する。すると『つい先日も熊が出没したと有線放送があった』と言う。以前の新聞記事も塩尻峠だったのかと背筋が寒くなる。」

2011年 長野県・長和町観光協会
「5月上旬に和田峠を越えて中山道を歩かれた方から、下諏訪町側の西餅屋下、垂木坂(53番目の一里塚跡下)付近で、熊に遭遇したとの情報が長和町役場産業振興課に寄せられました。中山道を歩かれる際は、鈴やラジオなどの鳴り物を携帯し、熊と遭遇しないよう注意してください。」
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う~ん、熊の生息地を通るのは間違いなさそう。気持ちを引き締めるだけでは、対応できそうもない。恐怖心で山中を歩くのは不本意である。これはもう、根本的に見直す必要がある。雪だけが問題だと思っていたが、思わぬ「敵」が現われたものだ。

ん?

熊の生息地に幕府は街道を作ったのか?

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Commented by ミリアム at 2012-02-17 11:58 x
ひ、ひぇ~!

God Bless You ・・・
Commented by rev_ushioda at 2012-02-17 21:54
ハ、ハ・・・ ^^;
by rev_ushioda | 2012-02-16 16:15 | Comments(2)