「弱さを認める」

北海道のアルコール依存症の社会復帰施設で働く友人から送られてきた本は、施設で出会った人々との交流を、暖かな目線で描いています。アルコール依存になると、そこから抜け出るのがものすごく大変なのですね。その本にはアルコール依存者自身が書いた話も、載っていました。その人は、今度こそ、今度こそと本当に真剣に思いながら、しかし同じ事を繰り返して10回、20回と入院することになる。そのうちに家族、親族から見捨てられたと思う。あるいは本当に見捨てられる人も多いのですが、こうして居場所をなくして、私の知人が館長をする施設に入所してきたのです。
けれども、彼はいつもこう言っていた。「ここは宗教くさい」「世界で貧困や戦争戦争を起こしている原因は、宗教だ」「あいつが悪い」「ここのやり方が悪い」すべて悪口になる。万事そんな具合だったそうです。今は自分を見つめるのが大事な時に、いつも自分以外に目を向け、批判してきたというのです。

なぜ素直になれなかったかというところで、彼は「たぶん自分が弱い人間だと認めたくないからだと思います」と言います。回復するためには、どうしても「自分はアルコールに対して無力であり、生きていくことがどうにもならなくなった」と認めなくてはならないのですが、そのところでひっかかっている自分がいた。20回も入院を繰り返しているにもかかわらず、その弱さを認めたくない自分がいる。それで、自分を守るために周りを批判していた、と言うのです。

これは、しかし私たちの問題なのではないでしょうか。自分は弱い。しかしどこかで自分の弱さを認めるのが怖い。それで、人を批判する。批判しているうちは、自分に目を向けなくて済むからです。
この「からくり」に、私たちも早く気づいて自分の弱さと向き合うときに、私たちは本当に強くなれる。独り立ちできるはずなのです。そのために、教会という場は、きっとあなたの助けになるでしょう。

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by rev_ushioda | 2011-10-10 21:47 | Comments(0)