「基本形が大事」

私の「特技」は、餅つきです。ある時、子どもが、先生の趣味は餅つきだってね、と言うので、趣味ではない、「特技」だよ、と言い返しましたが、家で中学生の頃から餅つきを手伝わされていましたので、どこで力を入れ、どこで力を抜くか、見当がつくのです。杵(きね)を、腕だけで力まかせに打ち下ろしていては疲れるだけです。やはり、餅つきには基本形があるのです。
高校に入って、工業高校でしたから、鏨(たがね)で鉄板を切る、という作業をしました。左手に鏨(たがね)を持って、右手でハンマーを振り上げ、直径2センチ位の鏨(たがね)の頭に打ち下ろし、鉄板を切るのです。鉄のハンマーが誤って手に当たると、痛いどころではないわけです。だからといって、おそるおそる打ち下ろしていたのでは、鉄板は切れない。ハンマーは、思い切り打ち下ろさなければならないのです。そこで、体の向きは鏨(たがね)に対して何度、足の角度は体に対して何度で開く。ハンマーを振り上げる角度は何度…と、細かい指示がありました。そして、その体勢でハンマーを打ち下ろすと、不思議に、鏨(たがね)の頭に当たるのです。基本形が大事だと言われました。なるほど、餅つきの力の入れ加減と同じだと、気づきました。
重いピアノなど軽々運んでいる運送屋さんなども、基本形があるからこそ、あのような重いものも運べるのです。基本形なしにやれば、腰を痛めたり、手にけがをしたり、疲れるばかりですが、基本形でやれば、無理なく作業ができる。
私たちの人生にも、この基本形があるのです。神さまを第一にすることです。神さまと、しっかり向き合うことです。対話すること、祈ることです。その基本形を忘れたために、人は的を外し、自己中心的になりました。自分の見方も、人生の作り方も、人間関係も、仕事の質を高めることも、また自然との関係も、何もかも調和を崩してしまいました。聖書は、神さまと向き合う基本形に帰れと、私たちに呼びかけています。



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by rev_ushioda | 2011-01-10 11:09 | Comments(0)