「東海道 34~36日目 四日市~坂下」

11月1~3日、再び、東海道に立つことができた。秋に3日間の休暇は、初めてである。秋は健康の問題がついてまわるから、直前まで宿の予約はとらなかったが、幸いに風邪もひかず、実現した秋の休暇。

四日市宿

今回は、四日市宿から坂下宿までの約35キロとなった。伊勢湾を渡って、桑名から四日市まではほとんど旧道の雰囲気はなかったが、四日市を過ぎると、連子格子の家が多く見られ、街道を歩いているという情緒がある。



関宿

今回の旅で最高の収穫は、関宿の町並みであった。ここは、国指定の「重要伝統的建造物群保存地域」である。今まで、町並み保存がされているところはあったが(静岡県蒲原など)、これほどのところはなかった。ここは、東海道随一の宿場の景観を今に保存しており、電柱はすべて撤去され、江戸時代さながらの景観である。70%以上が戦前の建物で、中に入って観ることができる建物も多い。まるでタイムスリップしたかのような雰囲気だ。すごかった・・・ 次の写真は、朝早かったので人や車が写っていないが、日中ともなればかなりの観光客が来る。しかも、地元の人にとっては、ここが生活の場である。実際、ここに人が住んでいる。今まで街道を歩いてきて古い建物がいくつもあったが、あと10年もすれば崩れるのではないかというように手入れをしない家も多い中、町の意気込みでここまで保存できるのだと思った。東海道一の景観である。
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坂下宿

関宿から、鈴鹿峠下の、坂下宿まで足を延ばした。帰りは1日3本しかないバスに合わせて、その時間までに峠下の坂下宿に着き、バスで帰って来るつもりでいた。行きは良い良い、しかし、何と帰りのバスは、休日は走ってないことが分かった! バスで戻るはずだった5キロの道を、再びテクテク、1時間半をかけて、(車を停めた)関駅まで戻ることになった。
そういえば、関からのJR関西本線のディーゼル車は、1時間に1本しかない。乗り換え駅では、待ち時間も1時間もある。なるほど、鈴鹿峠は東の箱根に対して西の箱根と言われるが、峠自体はまったくたいしたことはなさそうであるが、バスの時間のやりくりは、たいそう難しく、現地に行ってみれば、「交通の」難所、陸の孤島であった。

関宿は歴史的建造物郡保存地域ということで、20年前から保存の取り組みがされて、今は観光名所となっているが、他方、坂下宿は往時、街道有数のにぎわいを見せたと言うが、明治時代に鉄道からはずれ、人通りが絶えたのをきっかけとして建物はすべて取り壊され、今は、茶畑になっている。写真は、大竹屋本陣跡。宿場であったことをしのぶものは、何もない。歴史とは、そんなものか。
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坂下宿を過ぎると、もう鈴鹿峠で、そこが伊勢国(三重県)と近江の国(滋賀県)の境である。今回は、伊勢国のはずれまでとなった。写真は、坂下宿少し手前、小学校跡地にて。
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今回のルート → 今回のルート(地図表示)

この地図を拡大、写真モードにすると、「関」の家並みがよくわかる。そして、その先のゴール地点の山間の様子も手に取るようだ… 次に来たときは、鈴鹿峠を越えて、いよいよ近江の国(滋賀県)に入る。すでに周りの人たちが話す言葉は関西弁であるが、鈴鹿峠を越えたら、そこは関東の人間には、別世界である。

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by rev_ushioda | 2010-11-04 16:33 | Comments(0)