「そこから始まるドラマ」

ある新聞に1枚のカラー写真が載っていました。想像していただきたいのですが、みずみずしい緑色をした、草の新芽の写真です。しかしそこは森の中でしょうか。まだ冷たそうな水の流れの中に、その新芽は出ているのです。その新芽は、その流れの中で流されまいと懸命に頑張っているように見えます。オオウバユリと書かれています。どうしてこんな川の中に芽を出したのかな、と思う写真です。説明がありました。
「雪解けの季節。溢れた水が、森に幾筋もの沢の流れを作る。こんな時に、たまたま流れの筋道に芽を出してしまった草は、ちょっと苦労を強いられることになる。この日も、芽を出して間もないオオウバユリが急な流れに翻弄されていた。揺さぶられ傾きながらも、根を踏ん張ってひたすらこらえている。見ていて気が気ではない。ついつい、流れの向きを変えてやろうかなどという、人間の思いが脳裏をよぎる。いけない、いけない。ほんとにせっかちだ。不都合な事態を力づくでねじ曲げてでも、好転を図ろうという方向に、すぐ考えを走らせてしまう。オオウバユリはおそらくそんなことは願いもしない。ただひたすらあるがままで耐えようとしているに違いない。彼女(?)は、茎の太さから、もう何年かここに根を張って過ごしてきたと見られる。必ずこらえきって、水が引いた後、さらに深く根を伸ばして育っていくことだろう。」
そしてこう言っています。「堤防を作ってあげようとか、流れの向きを変えようとか、これはとりもなおさず、わが身のいかに、じたばたしていることかの証である」
このオオウバユリは、流れの中に根づいてしまったことを運命のいたずらと思ったかも知れない。しかし、そのことで「彼女」はさらに深く根を伸ばして育つことにもなるわけです。私たちは、すぐにでも良い方に、と思う。でもそのままの状況であっても、そこから起こること、始まるドラマもまた、あるのです。キリストは「神の業がこの人に現われるため」と言われて、将来の私たちの姿に注目していることに気付いておきたいと思います。
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by rev_ushioda | 2009-01-27 21:50 | Comments(0)